変わってほしい

私が通っていた大学はとても大きい大学だった。学部ごとにキャンパスが存在していて、私は法学部だったので、東京都心に存在するビル型キャンパスに通っていた。違う大学の友人を訪ねるためにほかの大学に行ったとき、所謂、大学らしいキャンパスを見てとて…

光州は終わっていなかった

私が釜山に留学していた頃、暇があれば寄宿舎を出て、韓国国内の名所を巡っていた。その中で最も印象的だった場所は光州だった。 最寄りのバスセンターからバスで3時間半から4時間かかっただろうか。光州のバスターミナルに着いたとき、「あれっ?ここって本…

阿賀のお地蔵さん

私は日本テレビで放映されている「Another Sky」という番組が好きだ。ゲストとして呼ばれた人が人生の転機を迎えた場所を紹介する。この番組を観ていると私にとっての「Another Sky」はどこだろうと考え、ある場所が思いつく。 その場所とは新潟県の阿賀野川…

デジクッパを食べていた弁護人

釜山からの留学から帰ってきて、もう何年も経つがどうしても食べたくなるものがある。 それはテジクッパだ。 日本ではあまり知られていないが、私にとっては思い出の味なのだ。 テジクッパとは釜山の名物料理で、豚骨スープのクッパと言えば良いだろうか。ス…

もし在日コリアンである私がビビンバについて語ったら

こないだ初めて知ったのだが、李明博大統領の時代に「韓国料理の世界化」政策という韓国料理を世界5大料理の1つに入ることを目指し、さらに韓国料理を高級化することをしていたそうだ。 祖母が焼肉屋だった立場からはっきり言おう。 韓国料理の世界化なんて…

民主主義とは逡巡である

今日は全国で安倍内閣退陣を求めるデモがあるそうだ。私はやらなければいけないこともあり、ネットの動画でデモの様子を観ることにした。 どうやら韓国から文書改竄のデモを応援する声も上がっているらしい。かつて軍事政権だった韓国の民主化を日本人が応援…

悲劇の先に絆を作る

先日、とあるところでインタビューを受けた。そのときに聴かれたことは「若い人たちにどういうメッセージがありますか?」というだった。こういう質問のとき、私は「とりあえず本を読んで下さい。」と答えることにしている。 最近、自信を持って、そのように…

私はともに生きていきたい

実はしばらくSNSから離れていた。悪いニュースしか流れてこないし、頭の中が爆発しそうになったから精神的な休養が欲しくなったのだ。言葉が濁流のように流れているSNSの世界から離れ、好きな本を読んだり、音楽を聴いたりしながら小川のせせらぎのような言…

「美しい国」へ

私が通っている図書館の下の階には最新のニュースを伝える電光掲示板のついた自販機がある。今日、その前を通りかかったところ、老人2人が自販機の前でこんな会話をしていた。 「書類を書き換えちゃうのはいくら何でもマズいよね。」 「うん。まさかこんなこ…

人はそれを「歴史」と呼ぶんだぜ

私はちょうど「ゆとり世代」と呼ばれる世代だ。小学5年生のときに、当時の担任が「今年からゆとり教育が実施されます。」とか言っていた。テレビを観ていると「ゆとり教育で教科書が薄くなりました。」とか「円周率が3.14ではなく、3として教えることになり…

こんな形の「和解」なんて

3日前の朝は嫌なニュースで目が覚めた。朝鮮総連の本部が銃撃されたそうだ。 犯人のうちの1人はヘイトデモに常連で参加していた男だった。 実はその数日前に民団本部前でヘイトデモがあった。この1週間に在日と関係の深い場所が襲われたことはショックだった…

「私は誰なんだろう」と思う島

今日は2月22日で、どうやら猫の日らしい。2月22日が猫の鳴き声である「ニャンニャンニャン」と読めることから、猫の日制定委員会が決めたとのことだ。 そして、この日は竹島の日でもある。1905年2月22日に島根県知事が竹島の所属所管を明らかにする告示を行…

ホルモンは放るもんではない

先日、ネットサーフィンをしていたところ、ホルモンを焼いたことが原因で火事なった店があったことを知った。どうやら客が大量のホルモンを焼いてしまったことによって、炎が油のついたダクトに燃え移ってしまったらしい。 ホルモンっていうのは迂闊なことを…

「誰がスパイなんだ」と馬鹿が言う

父と母が若い頃の話だ。 初めて、父が結婚前、初めて祖母に挨拶をした帰り、深刻な顔をしてこんなことを言ったらしい。 「お前の母さん、韓国のスパイじゃないだろうな。」 祖母はあの時代、大学を卒業したインテリで、韓国で学校の先生をしていた。 母を育…

南とか北とか

平昌オリンピックが始まった!韓国に住んだことのある私は「ええ!あんなところでオリンピックをやるのか!」という気持ちだ。平昌はどこよりも寒いし、交通の便が良いイメージもない。どうやらこの寒さには日本選手団もやられているらしい。 今回のオリンピ…

まだ「競争」をし続けなければいけませんか?

民進党がまだ野党第一党で、蓮舫氏が代表だった頃を憶えているだろうか。私は今でも忘れられない。 あの時、蓮舫氏に二重国籍疑惑が持ち上がった。自民党の小野田紀美議員は自ら二重国籍状態であることを公言し、自らアメリカの国籍を捨てたと発表した。これ…

前略、あれから1年が経ちました。

私がデマサイトを管理していた貴方に書いた手紙をこのブログ上に載せてから1年が経ちました。 この1年、どのような日々を過ごされたでしょうか。お陰様で、姪は今年から幼稚園に入園します。あっという間に成長してしまうものですね。 私はというと、この1年…

あの町議をどうするのか

Facebookでヘイトコメントをしていた奈良県安堵町の増井敬史町議が辞職した。増井氏は何名かの国会議員を名指しして、彼らを「在日コリアン」だと決めつけ、「股裂きの刑にしてやりたい」と投稿していた。 この報道がされる際、とある報道機関は「国会議員へ…

ねぇ、ムーミン。こっち向いて。

昨日、自転車で街中を走っていると、高校生だと思われる集団が試験の出来を喋りながら帰路についていた。 どうやら一昨日と昨日はセンター試験だったらしい。 例年、センター試験の問題は話題になる。去年のセンター日本史Aの問題の中に妖怪ウォッチが出てい…

ヘイトと生きる

去年の12月19日に私の本が出版された。タイトルは『私のエッジから観ている風景‐日本籍で、在日コリアンで』。 ぶなのもり/新刊・近刊等(購入・予約) https://www.amazon.co.jp/dp/4907873034/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_LHqpAb9VN51GA この本が出版される前…

記憶のために

昨日、韓国政府が2015年に日本政府との間で取り交わした慰安婦に関する合意を事実上、見直すことを発表した。 韓国側の発表によれば、朴槿恵政権の交渉過程に瑕疵があったとしている。 私は2015年の段階から慰安婦合意については非常に疑問があった。 慰安婦…

誰がために金はある

昨日はサッカー東アジアカップの日本代表VS北朝鮮代表の試合だった。 試合のペースは完全に北朝鮮代表のものだったが、終了直後の井手口のゴールで日本代表は勝利した。 この試合で北朝鮮代表のサッカーが良く機能したと感じた。 カウンターアタック主体の…

そんな「伝統」捨てちゃえば?

自民党の竹下亘総務会長が党支部のパーティーで、天皇皇后両陛下が国賓を迎えて招く宮中晩餐会へ同性パートナーを出席させることを反対だと発言した。 竹下氏曰く、同性パートナーは「日本国の伝統に合わない」とのことだ。 巷を見てみると「日本の伝統」み…

われ怒りて視る、何の惨虐ぞ

朝鮮人あまた殺されたり その血百里の間に連らなれり われ怒りて視る、何の惨虐ぞ 萩原朔太郎 私はテレビのニュースを観ていない。 別に、テレビが「真実」を伝えていないからじゃない。 単純に胸糞が悪くなってくるからだ。 神奈川県で、ある男のアパートか…

言葉を奪われた人たち

私の大好きな舞台がある。 それは『在日バイタルチェック』という舞台だ。 在日コリアンの歴史や日常を余すところなく伝えているこの舞台には笑いもあるし、泣けるところもある。 一度、観ておいて損がないものだと私は思っている。 この舞台の主人公は済州…

空に向かって「名前」を叫ぶ

衆議院議員総選挙が終わった。 結果は自公政権の勝利と希望の党の惨敗。そして、立憲民主党の躍進が目立った選挙だった。 必ずこの時期になってくると話として出るのが「小選挙区制批判」である。 「自公政権が大勝してしまったのは民意を反映できない小選挙…

色のある国会に

明日は衆議院議員総選挙の投票日だ。 メディアは全て総選挙仕様になっている。 ある朝のこと、私は家事をしながら、テレビを観ていた。 その時やっていたのは、とある選挙区での対決の話。 ある選挙区では、元議員の妻同士が同じ選挙区で立候補し、選挙戦を…

棄権なんて私にはできないよ

今日、自宅のポストを覗いてみると投票所整理券が届いていた。 街中を自転車で走っていると選挙カーが目立つようになってきた。 選挙の季節がやってきたのだ。 テレビやネットで政治の動きを色々と観て、色々とガッカリすることもあったけれど、こうやって選…

民主主義って何だ?

ここ最近、テレビを観ていると、ずっと、政局と選挙の話題ばっかりだ。 不可解な形で安倍首相は衆議院を解散し、民進党がまさかの形で、事実上、解党することになり、東京都知事のこしらえた「希望の党」が誕生し、「希望の党」に反対した民進党の議員が立憲…

文化は境界線を超えて

昨日、ノーベル文学賞の受賞者が発表された。 日本国内では、長年、村上春樹が受賞候補とされていたが、今年は、日系イギリス人のカズオ・イシグロが受賞した。 実のところ、私はカズオ・イシグロのファンだったので、受賞されたとネットで観た時に思わず、…