「私は誰なんだろう」と思う島

 今日は2月22日で、どうやら猫の日らしい。2月22日が猫の鳴き声である「ニャンニャンニャン」と読めることから、猫の日制定委員会が決めたとのことだ。
 そして、この日は竹島の日でもある。1905年2月22日に島根県知事が竹島の所属所管を明らかにする告示を行ったことが由来となっている。この日を制定した2005年には韓国で激しい抗議運動が起こった。長年、この島の帰属をめぐり、日本と韓国の両国は激しく争っている。
 「ニャンニャン」の日だけに日本と韓国はめだかの兄妹みたく仲良くならないのだろうか。思い切って欽ちゃんにドーンと相談してみれば良い。こないだ、妹も来たみたいだしね。
 ちょうど、私が大学生だったころ、竹島李明博大統領(当時)が上陸して、日本国内で物議をかもしたことを憶えている。私のゼミの指導教授がこの出来事をかなり問題視していて、授業でも話をしていた。韓国の友人たちとも、この話をたまにするのだが、「あの島を爆破しよう。」で結論がつく。日韓国交正常化を交渉していたときも同じ話が出たらしい。50年前くらいに偉い人たちが考えていたことと何ら変わらないところに落ち着くというのはなんだか面白い話だ。
  竹島という島はなかなか変わった島だ。まず、日本名と韓国名があって、どっちのものかで議論した挙句、場合によっては裏切り者扱いされる。一度、この島に訊ねてみたいものだ。

 「君って、自分をどっちの島だと思っているの?」

あれっ?これってどっかで見たことある光景だ。とりあえず、書いていて1つ分かったことは私と竹島は「同胞」かもしれないということだ。もし、「帰化申請をしたい。」と言い出したら、私はいつでも相談に乗りたい。
 私なんて竹島をこんな風にしか考えていないが、真面目に「竹島奪還」を主張する人たちも居る。もし、あの島を日本領だとしたいならば、あんパンと牛乳を持って、島に住むアザラシたちに差し出してみると良いだろう。多分、「あうあう」って言うから。「けいじ!」って鳴けば最高だ。これで竹島に住むアザラシたちが日本人であることの証明になる。
 えっ?竹島にアザラシは居ないだって?気にするな。ウン十年前に、本当かどうか分からないことをどっかの雑誌に載せて、1人の芸能人の社会的生命ばかりか、その周りに居た人たちの人生も台無しにした事件があっても似たようなことばかりをやってんだから。きっと、大スクープになると思うよ。この手の記事で儲けたい人たちはたくさん居るだろうしね。
 李明博大統領が竹島に上陸した2年後に、私は釜山に留学した。留学生活の中でとても印象的な出来事があった。短期の語学研修でやってきた日本人の女の子を海に連れていったとき、ジェットスキーで遊んでいる現地の人たちと出会った。その人たちはとても親切で、なんだかよく分からない日本人である私たちにキンキンに冷えたビールとスイカをご馳走してくれた。その中の1人のおじさんがこんなことを言って、私にビールとスイカを手渡した。
 「独島はどこのものだと思う?」
今から思い返してみれば、これはおじさんなりのちょっとしたブラックジョークだったのだろう。その質問をされた時の私はビールと同じくらい背筋が凍っていたけどね(笑)
 私は一部の人たちが泣いて喜ぶぐらいの愛国者なので、すぐに「韓国!」と答え、美味しいビールとスイカを味わった。
帰り際、もう1度、そのおじさんが「独島はどこのものだ?」と私に訊ねてきた。
 私は大声でこのように答えた。

 「アメリカ!」