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「判断」されるための戸籍

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 去年11月に私が誕生日を迎えて、25歳になった時、母から結婚の話をされるようになった。妹が私よりも先に結婚をして子供を儲けたことや母自身が結婚するのが極めて早かったということがあるのかもしれないが、一番の目的はどうやら直系の孫が見たいという願望らしい。「おいおい、我が家は天皇家じゃあるまし・・・・・・。」なんていうことを思いながらも母の直系の孫が欲しい願望を聴いている。

 我が家では結婚の話になるときに「ある話」を親からされる。

その話とは私が帰化したことをいつ話すかということだ。

結婚をするにあたって、戸籍謄本を出さなくてはいけない。その際に帰化をするという事実が分かってしまうため、できるだけパートナーには早めに言った方が良い。私は自分のパートナーとなる人には自分が在日であるということや帰化したことをちゃんと言ってきた。嘘はつきたくないし、そういった部分も含めて、私を知って欲しいという気持ちがあるからだ。どうやら帰化した事実を消す方法もあるようだが、そんなことが記載されているということ自体が何だか奇妙なものだ。一体、そんなものを知ることによって何になるのだろう。

 昔、ネトウヨ同士が仲間割れを起こして、戸籍謄本を出し合うという音声を聞いたことがある。「貴方は朝鮮人なんですか?」と大声で叫び合いながら、戸籍謄本を見せ合うという内容だった。この音声を聴いているとなんだか全てを否定されたような気がした。

 私の戸籍謄本には「帰化」という文字があるんだけど・・・・・・・。

戸籍が何のためにあるのかは分からないけれども、自分が何者かであるということを示すために確実に存在するようだ。それも自分自身が「純血な日本人」であることを示すために使われてしまっている。

 実はこんなニュースがあった。労働組合の「連合」で就職活動に関しての調査したところ、2割近くの企業が就職活動の際に戸籍謄本を提出させるという調査結果があった。しかも企業によっては生まれた場所を書かせるケースもあったそうだ。

1975年に「部落地名総鑑」という本が問題になったことは御存知だろうか?この本には被差別部落の地名が網羅されており、大企業は進んでこの本を買い、採用の際の「参考」としていたことが発覚した事件だ。

 現在では就職活動の際には戸籍謄本の提出は禁止になっている。しかし、それでも戸籍謄本の提出は現在でも行われていた。

 就職をしたり、結婚をしたりすることは人生の一大イベントだ。そんなイベントの時に、ふと自分自身がこの社会で人間として見られていないことに気づく。

 私の母は日本の学校を卒業してから旅行会社に入りたかったそうだ。しかし、その当時は国籍条項があったため、どうしても母は旅行会社に入ることが出来ず、他の企業に入ることになった。今でも母は悔しそうにこの話を私にする。就職で苦労したのは母だけではない。私のいとこも国籍条項が理由で就職ができなかった。

 今では母やいとこのような被害者は居なくなっていたと思っていたところ、こんなニュースが私の下に届いてきた。

 「グローバル人材」だの「ダイバシティ―」だのそんなカッコいい横文字には弱い癖にこういったところに関して、企業家は一切無関心なのだ。もしかしたらやっていることはかつて私が書いていたネトウヨと同じようなメンタリティーなのかもしれない。

 

 企業のお偉いさん方へ

私は「純血な日本人」であることを証明しなきゃいけませんか?